出張in北海道part2

Date: 6th 7月 2017 / Author: NOBU / Category: ArchitectsFashionFoodFurnitureThings

3日目は旭川市のお隣、上川郡東川町に向かいます。

今回、旭川の家具の視察とともに、どうしても見ておきたい場所がありました。

観光ではないですよ。

 

北の住まい設計社

 

そもそも東川というロケーションは、国立自然公園があるくらいの自然豊かな

場所です。観光だったり、地元の人がドライブで行くならいい場所だなと

思うんでしょうが、逆に言うと壮大な自然のなかで生活をするのは、文明的な

何かを諦めなければいけないですし、そこでのビジネスとなるとさらに不便な

事が多いのではと思ってしまいます。

ある時読んだ「北の住まい設計社」の記事には、その場所にいたから気づいた事や

できた事があると書いてありました。

 

でも、どうしても紙面からは感覚的な部分までは読み取れなかったので、

いつか見に行ってお話を伺いたいと思っていました。

 

 

ローカル中のローカルとも言える不毛の地で、何かを始める事の

リスクより、得る事の方が多いという事実を見てみたいという一心で、

少しでも中に入り込んで体感してみたいなと。。

 

 

スタートは、廃校になった小学校の再利用からだったそうです。

 

 

冬にはマイナス25度にもなるところで、家具の製造を中心に活動しながら、

今では、原材料の調達から、製造販売までを一元的に行っているそうです。

 

 

その物づくりの精神は、厳しくも優しい豊かな自然の中で培われたようです。

たしかにここにいたら、文明的なところでは本質的な豊かさを得ることは難しい

のかもしれないと思えました。

 

 

僕たちは膨大な情報の中から、何かを選んでそれを得る事によって満たされて

いるとも言えます。

情報の少ない自然の中では、刺激的な興奮はないかもしれないけれど、選ぶ基準が

本当の自分と近くなるのかな。。自分が何を大切にして生きてるのかが、むしろ

明確になるし潔くなるような気がします。

この場所は、そんな文明社会で生活している僕たちへのアンチテーゼでもあるし、

純粋な目で自分の意識に問いかけながら物選びができる場所のように思えました。

 

現在は、家具の製造販売、住宅の設計施工、生活雑貨や衣類の販売、カフェでの

飲食営業まで、一貫して「北の住まい設計社」の価値観がつまった提案が体感できる

場所になっています。

 

できるものはなるべく人の手を借りずに自分たちで調達(つくる)する。

 

住宅に関しては、建具からフローリング、キッチンまでも自分たちで作ってしまうし、

自社の大工さんが北海道を飛び出して本州まで行って家づくりをするという徹底ぶり。

そこにセットされる家具は、もちろん自社で手がけたもの。

 

ここまでテーマがはっきりしている場所は、わざわざ来たくなるのもうなずくけます。

まるで「北の住まい設計社」のテーマパークのようでした。

 

 

そんな「北の住まい設計社」がある東川には、個性的で魅力的なお店が集まっています。

人口規模で言うと、絶対にお店の周辺の人たちだけでは回っていかないだろうと

思える場所に、ちゃんとその名を全国に轟かせる名店たちが。。

これも北の住まい設計社が始めたことがきっかけで、広がった現象ならば、

その役割は地域にとってすごく大きくて偉大な事だなと思います。

 

僕たちも少しでもそこに近づきたいけど、、迷走してますね。。

 

 

SALT

 

これまた東川を代表する名店。

たびたび雑誌に掲載せれています。

ランドスケーププロダクツが設計を手掛けています。

 

随所に目を引くディテールが!

国立自然公園の麓と言う事のあり、アウトドア感がしっくりくるテラスは、

カフェとしても利用できます。

木陰で涼しげにコーヒーブレイクもいいですね。

 

 

LESS(1F)

ON TEH TABLE(2F)

 

はっきり言ってツボなお店です。

だいぶインスピレーションいただきました。

1階はアパレルショプでセレクトも抜群に良かったです。

金沢にあったら通ってます。笑

 

2階は飲食スペースです。

こじんまりとしてますが、大きなワインセラーがあり、

多分、ワイン会とか頻繁にしてそうな感じがしました。

雰囲気もありましたし。。

ここもランドスケーププロダクツが手がけたお店です。

 

 

グリーンカレー、美味しゅうございました。

(一口もらっただけですが、、)

 

 

東川から札幌まで移動する為に、美瑛町を通らなくてはいけなくて、

しょうがなくTEH北海道の風景がつづく道を車で走りました。

決して、観光でドライブしてたわけではありません。

出張で来てますから。これも、しーごーと。

 

 

北海道はでっかいどーーとは言いませんでしたが、

スケールの大きさに心を奪われました。

道中、広大な風景を見ながらも、仕事の話に余念がありません。

そう、仕事で来てますから。

観光してるわけではありませんので。

北海道っていいところですね。

今度は仕事ではなく、ゆっくりと観光で来たいなあ。

 

 

おい!

おいおい!

誤解される真似はやめなさい!

いくら看板のデザインが気になるからって。。

仕事で来てるんだから!

 

広大な風景に気をとられてるうちに道に迷ってしまいました。

 

可愛い菱噴き屋根の建物を発見!

建築デザインの参考に、途中下車。

中を覗くと、観光案内所でした。

道にまよった事を伝えると、親切なおねえさんが色々と教えてくれました。

ついでにトイレ休憩と思い

 

おねえさんに教えてもらったようにトイレに向かって足を進めると、、

なんだか人の行列ができてました。

 

これは結構待たされるなと覚悟しながら前にすすんでいくと。。

 

なぜか青い池についてしまいました。

 

トイレに行きたかったのに。。

苦悶の表情です。

 

観光に来たわけじゃなかったのに。。

 

 

夕方、札幌について、初日に泊まったTHE STAY SAPPORO にチェックインを済ませ、

せっかくだから近所を散策がてら晩御飯を食べようと歩いてたら美味しそうなエビの

匂いとともに、一軒のラーメン屋さんがありました。

 

えびそば一幻

本当は、札幌ラーメン(味噌ラーメン)食べたかったんですけど、

あまりにもお腹がすいていたので、ここで我慢することにしました。

空いてそうに見えたのに、入ってみると意外と待ってる人が多くてビックリ

しました。色紙もいっぱいあるし。。

ここ、ひょっとして美味しいの?

 

・・マジでやばかった。

「うまし!」

 

UNPLUGGED

 

一幻から出ると外はすでに日も暮れていましたが、もう少し散策をしてみようと

進んでいくと、素敵な佇まいのアパレルショップを発見!

 

ここのセレクトもツボでした。

 

 

仕事なので洋服は買いませんでしたけど、せっかくなので試着だけしてみました。

これも、れっきとした仕事です!

 

Arch

たまたま先ほどのお店のお隣がArchさんでした。

ここでも試着。

これも仕事です。

欲しい服がいっぱいありましたけど、ここは我慢!

仕事で来てますから。

 

Anatomica

言わずと知れた名店。フランスで産声をあげ、いまではここ札幌にまで。

たまたまArchさんの隣だったもので、、なんでもArchさんがAnatomica札幌の

運営をされているとか。

 

札幌と言えば狸小路。

初北海道のYoshihiroの為にしょうがなく歩いてみました。

本当は仕事で来てるのでうかれたくなかったんですけど。

(手に持ってる紙袋はお土産です。服ではありません。)

 

狸小路を宿泊先のゲストハウス方面にすすんでいくと一際異彩を放つ空間が!

狸小路7丁目

ここだけアーケードが古い!

そして、煙でモウモウとしてる!

間違いなく大好物な空間です。

ディープゾーンなのかな。。

小松のサンプラザ(今はそんな呼び方しないのか?)もシャッター街にするくらいなら

ここまでディープ感出したほうが絶対人が来るんだけどなあ。

 

魅力的な場所に後ろ髪引かれながらもゲストハウスに向かいました。

すると札幌らしからぬ、和風の佇まいに気多大社のまあるい〆縄みたいなのが

エントランスにおいてある和食屋さんを発見!

 

そな田

ここ、ぜったいにセンスいいわ!と思って入ってみることにしました。

エントランス入ってすぐのところの地下スペースは、年間を通して温度が一定なので、

ワインセラーになっていました。(もともとはムロだったみたいです。)

中は薄暗くて、お酒をゆっくり飲むのには適した照度でした。

和食なのに、ワインと合わせるのが得意だそうで、玄関先のムロで保管されていた

ワインを見てしまっただけに、函館産の「norapon]という白ワインをいただきました。

酒の肴はこんな感じ。

ちゃんと酒飲みの事を理解してます。

ほんと、これくらいの量でちょうどいいんです。

そして、美味しかった!

酒と一緒に食べて、美味しく心が満たされる、なんとも贅沢な時間でした。

そして北海道の日本酒を、これまた北海道の窯で焼いた徳利でいただきました。

 

お店大将と常連のお客さんに、札幌で行くべきグルメの店を聞いて見ました。

すると、ご丁寧に色々と教えていただき、場所のメモまで書いてもらいました。

札幌は碁盤の目のような街なので、座標点のように住所がそのまま場所を示します。

 

Sが南、Wが西を意味します。例えばこのお店「そな田」は、南3の西8に所在

するお店と言うことです。当然タクシーにのっても、運転手に南◯の西◯と伝えれば

そこまで迷うことなく連れて行ってくれるそうです。

 

ま、ゲストハウスはすぐ近くだったので、タクシーを使うことなく帰路につきましたけど。

 

なんだか、このBLOGもだらだら長くなってしまったので、つづきは明日と言うことで。。

 

NOBU